NPO法人うちのの館  俳人藤岡玉骨の家 登録有形文化財「 藤岡家住宅 」


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 藤岡家は両替商、質商、薬種商、紺屋なども営んだ江戸時代から続いた庄屋で、江戸から明治期にかけての十棟が残る。店の間のある母屋は天保三(1832)年の建造。往時の藤岡家の息吹をよく伝えている。
■玄関から入ってすぐ左手が店の間。写真手前は味噌や醤油を寝かせた「味噌部屋」、並びには女中部屋と思われる一角もあったという。 写真奥の格子戸の向こう側は、かつては壁で空間を仕切り、かまども設けられ、台所として使われていたと考えられている。上を仰げば厨子二階の煙出しも見える。


■俗にいう両替天秤と呼ばれた「針口天秤」。
秤量貨幣が流通していた江戸時代、両替商をはじめ、商家ではこのような天秤が帳場に備えられていた。
■箱形の算盤。
蓋を開ければ算盤玉が顔を出す。算盤を外せば、箱の中にも物が入れられるようになっている。
■かつては五條のどの家にもあったという柿の葉寿司の押し箱とおもしの分銅。
「鮓を壓す大分銅は家のもの」(昭和24年作)。
郷土の家庭の昧を誇らしげに詠んだ句。
■拍子木に書かれた藤岡家を表す記号。
ほかにも足場板に刻まれるなど、生活用具にしばしば記されている。
■「定紋の盆提灯も古りにけり」(昭和21年作)。
「五瓜に唐花」の家紋の入った提灯入れ。
■店の間の隅に置かれた帳場。
往事の雰囲気を残す品々は、自由に手に取って見ることができる。使い込まれた手触りがとても心地よい。
森鴎外と尾崎脊堂の書が展示されている。






■開館時間
9:00〜16:00
貸会場の開館閉館時間はご要望に応じます。

■休館日
毎週月曜日
(月曜が祝日の場合は翌日)

■入館料(維持管理協力金)
大人300円
6歳〜中学生200円
20人以上は20%の団体割引有

■アクセス
〒637−0016
奈良県五條市近内町526
TEL / FAX:0747-22-4013
☆JR和歌山線北宇智駅から徒歩約20分(1.3km)
☆京奈和自動車道 五條北インターから5分(側道を国道310号の方向に進み藤岡家住宅の看板で右折。金剛山の方向へ道なりに進む。)

■施設
喫茶あり。グラウンドゴルフ場も併設。俳句・観月会・会議・お茶席利用可(要申し込み)。
年間通じて各種イベント開催(詳細要問い合わせ)