NPO法人うちのの館  俳人藤岡玉骨の家 登録有形文化財「 藤岡家住宅 」




期間:平成21年10月1日(木)〜12月27日(日)

藤岡家住宅 内蔵展示室 及び 母屋の中の間にて

上左/青畝軸「端居して独世なかなかおもしろや 上右/俳句雑誌かつらぎバックナンバー
/下左 ホトトギス雑詠集など  下右/青畝 屏風
同時展示 「鷹図」屏風六曲一双
12面に一羽ずつの鷹が描かれ、一年を現しているかと言われています。
12羽の鷹の表情の違いを描き分けた名品です。
精緻な筆致の輪郭が特徴です。
蘭林齊政常画 /江戸時代後期
その他 皿井旭川、佐野五風、堂本印象らの作品を各部屋にて展示致します。
一級の原資料の作り出す空間をお楽しみいただければ幸いです。

寄贈された南上加代子コレクション
〜阿波野青畝・後藤夜半など関西で活躍した俳人を中心に〜

平成21年6月。俳誌「かつらぎ」の同人であった南上北人(なんじょうほくじん)氏ご夫妻が蒐集された阿波野青畝、後藤夜半ら関西で活躍した俳人たちの作品を中心とした大変貴重な所蔵品(掛け軸、屏風、色紙、短冊)九十余点が、俳人であり「ひいらぎ」同人としてご活躍の奥様の加代子様より、当館に寄贈されました。当館所蔵品の充実にもなり、有難く厚くお礼申し上げる次第です。当館としては、これらの作品を来館者に展示するとともに大切に保管してまいりたいと考えております。 
阿波野青畝(あわのせいほ)。俳人。
明治32年〜平成4年。本名敏雄。奈良県高取町生まれ。
「ホトトギス」同人。「かつらぎ」を創刊主宰。句集に「万両」「紅葉の賀」「甲子園」など。俳句を通して藤岡玉骨との交流は深い。
青畝忌は12月22日。万両忌ともいう。

ホトトギス 俳句雑誌。
明治30(1897)年、正岡子規を中心に松山で柳原極堂が創刊(当時は『ほととぎす』)。
明治31年、発行所を東京に移し、高濱虚子が発刊、誌名を『ホトトギス』とし、今日に至る。
近代日本の主要な俳人はほとんどここから育ち、俳壇の主流的位置を保ってきた。夏目漱石の「吾輩は猫である」を掲載するなど文芸誌としての働きも大きい。
かつらぎ 俳句雑誌。
昭和4(1929)年、奈良県八木町(橿原市)で創刊。月刊。阿波野青畝を選者とし、編集発行人は、多田千次(桜朶 おうだ)。誌名は青畝の「葛城の山懐(やまふところ)に寝釈迦(ねじゃか)かな」の句による。
創刊当時は日野草城・後藤夜半・山口誓子ら客員の協力を得ている。のちに皿井旭川(さらいよくせん)が選者として協力。
平成2年から発行は森田峠。





■開館時間
9:00〜16:00
貸会場の開館閉館時間はご要望に応じます。

■休館日
毎週月曜日
(月曜が祝日の場合は翌日)

■入館料(維持管理協力金)
大人300円
6歳〜中学生200円
20人以上は20%の団体割引有

■アクセス
〒637−0016
奈良県五條市近内町526
TEL / FAX:0747-22-4013
☆JR和歌山線北宇智駅から徒歩約20分(1.3km)

■施設
喫茶あり。グランドゴルフ場も併設。俳句・観月会・会議・お茶席利用可(要申し込み)。
年間通じて各種イベント開催(詳細要問い合わせ)